主治医を通じて出会ったがん仲間と交流。脱毛具合を確認し合ったことも
仲間の存在。がん患者仲間との交流はいい思い出
抗がん剤の治療中は、同じがん患者の仲間に支えられました。ネットで自分の主治医を検索したとき、主治医の大ファンの患者さんがブログを書いていることを知ったんです。まだ抗がん剤治療が始まる前に、ブログを書いている方にメッセージを送ってみました。すると「一緒に会って話しませんか」と誘われ、病院の近くで会うことに。
当日、ブログを書いていた方だけではなく、彼女が入院中に出会った同じ主治医仲間の方、私と同じ主治医でこれから抗がん剤治療を始める方がいらっしゃいました。私を含めた4人で同じ主治医をきっかけに繋がった女性同士、わいわいお茶しました。
主治医のあるあるネタで盛り上がりましたし、私より闘病歴が2年先輩にあたる方のお話も聞けた貴重な時間でしたね。
ブログを書いていた方からは、「もう使わないから良かったらどうぞ」と、帽子を沢山いただきました。おかげで帽子に困ることはありませんでした。同じ時期に闘病していたその方とは、治療期間がほぼ変わらず、予定を合わせて同じ時間帯に診察の予約をして一緒にお茶をしたり、カラオケでストレスを発散したり。個室だからと、二人ともウィッグを外して歌って踊ったことはいい思い出です。ただその時は店員さんが入ってきて、私たちを見て驚いていました。よく二人で脱毛の具合を確認しあったりもしていましたね。
ウィッグを楽しむ。がん患者向けの製品に感動
家の中や近所への買い物では、キャップに前髪がついているタイプの帽子をよく使用していました。
当初、ウィッグを購入しようとウィッグ専門のサロンを予約。ただその時期がちょうど8月半ばで、お店がお盆休みに入ってしまいました。そんなに長いこと待っていられないなと思い、別のがん患者専門のサロンに行ってみたんです。そこで試着させてもらったウィッグは感動するほどの装着感。
裏のネットが肌に優しく、すべり止めのシリコンも装着されていました。当初買う予定だったウィッグに比べて安価。とりあえずサブ用として買っておいて、お盆明けに予約していたサロンに買いに行こうと思っていたんですが、そのウィッグの着け心地がとてもよく自然な感じだったので、他のものは買わずにそれをずっと使い続けました。
大阪生まれ大阪育ち、生粋の大阪人。縁あってタイへ渡り起業。12年間のタイ生活を経て、結婚を機に日本へ帰国。帰国直後に乳がんが発覚。明るい性格と強い意志で闘病生活を乗り越える。現在は、闘病中にいつも近くで寄り添ってくれたご主人と「老夫婦」のような穏やかな生活を過ごしているとのこと。