前立腺がん発覚のきっかけは精液に混じっていた血
頻尿で通っていたクリニックに相談、がん発覚へ
2023年10月、精液に血が混じっていることに気づいたのが、前立腺がん発覚のきっかけです。
その数年前から頻尿の症状があり、3ヶ月に1回のペースでクリニックに通院していました。翌11月上旬がちょうど次の通院のタイミングだったので、診察の際かかりつけ医に血が混じっていたことを報告しました。
「血が混じっているのは心配ですね」と、かかりつけ医はすぐにPSA検査をしてくれました。
この時まできちんと把握していなかったのですが、頻尿が前立腺がんと関係ないか調べるために、以前からPSA検査をしていたそうなんです。ただ、それまでPSA値には問題はなかったとのことでした。また、過去受けた健康診断でも、一度もPSA値について指摘を受けたことはありませんでした。
検査結果は2週間ほどで出ました。結果を見たかかりつけ医からは、「PSA値が基準値を超えています。この値になってくると前立腺がんの可能性がありますので、精密検査をしましょう」と告げられました。
12月中旬、2泊3日で入院して精密検査(針生検)を行い、また2週間ほどして結果が出ました。
「がんでしたが、どの程度進行しているかや転移がないかはこれから調べる必要があります」とかかりつけ医から告知を受けました。
この時は、「まさか自分ががんとは……」とショックでしたね。家系にがんにかかった人間はおらず、自分ががんになるとは想像していませんでしたから。
かかりつけ医からは続けて、年が明けてから骨シンチ・CT・MRI検査を行うとの説明がありました。
そんなに検査に時間をかけていて大丈夫なのか不安に思いましたが、「前立腺がんはそう進行が早いがんではないので、心配しなくていいですよ」と、すぐに治療開始ではないことについて補足がありました。そのおかげで検査が続くことや、治療がすぐ始まらないことについての不安が解消されました。
同じ病院で治療を受け続けるため転院を決意
年が明けて2024年1月上旬に骨シンチ検査、中旬にCT検査とMRI検査を行いました。
骨シンチ検査はかかりつけの泌尿器科ではできなかったので他の病院に行かねばならず、これは少し手間でしたね。
1月下旬にかかりつけ医から検査結果を聞きました。転移はないもののすこし広がりがあり、病期分類ではT3a(※)になるとのことでした。病期分類の説明のみで、以後も自身のがんについて、ステージで聞くことはありませんでした。
(※)T3a:前立腺の外に広がっているがん(顕微鏡で見て初めて分かるような膀胱への浸潤を含む)
(がん情報サービスより引用:https://ganjoho.jp/public/cancer/prostate/print.html)
検査結果とあわせて、治療方針の説明もありました。
まず、ホルモン療法でがんを小さくする。その後手術(前立腺全摘除術)。術後、状況に応じて放射線治療を行うこともあるという説明でした。
ただし、術後に放射線治療など追加の治療が必要になった場合、このかかりつけ泌尿器科ではできないので、別の病院に移って治療を行う必要があるとのことでした。
追加の治療が必要になるかはわからない状況ではありましたが、治療は最初から最後まで継続して同じ病院で受けたいと思っていたので、この時点でかかりつけ医に「一貫して治療ができる病院に転院したい」と希望を伝えました。
かかりつけ医からは特に「この病院に転院しては」などの提案はなく、自分で転院先を調べる必要がありました。
インターネットで県内の病院を調べたところ、自宅から通える範囲で治療ができる病院として県立がんセンターがヒットしました。
このタイミングで、「アフラックのよりそうがん相談サポート」に連絡し、がんへの知見があるがん患者専門カウンセラーに直接相談できる「訪問面談サービス」を利用しました。
カウンセラーから県立がんセンターの医師の情報も聞いた上で、県立がんセンターに転院することを決意。かかりつけ医にその旨を伝えると、「県立がんセンターであればがんの専門病院ですし、いいと思いますよ」と言われました。
そこで、1月下旬に紹介状を依頼しました。
転院先を決める際、医師についての情報や自分の考えについて「訪問面談サービス」を使って専門知識のある第三者に客観的な意見を求められたのは助けになりましたね。
※アフラックのよりそうがん相談サポートは、Hatch Healthcare株式会社が提供するサービスであり、アフラックの提供する保険またはサービスではありません。
告知・転院
-
2023年12月
-
2024年2月
-
5月
頻尿の治療をしているさなか、精液に血液が混じっていることに気づき前立腺がんが発覚。ホルモン療法と全摘手術を行う。(インタビュー・掲載時の情報です)