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  • 前立腺がん・前立腺腫瘍

2024年5月 手術

どんな状態でも聞くべきことを医師に聞けるよう準備を

※本記事は、患者さんの体験談であるため、具体的な病状や治療法なども出てきますが、あくまでも個人の例であり、病状や治療効果は、個人差があります。すべての患者さんへ適応できる状況、効果を示すものではないことを了承ください。

主治医の笑顔で自分の状態を実感

2024年5月中旬に11泊のスケジュールで入院・手術(前立腺全摘除術)を行いました。

手術は入院の翌日、朝一番だったので午前9時頃に始まり、終わって目が覚めたのが午後3時頃でした。

事前に主治医から「腸が傷つき一時的に人工肛門になるおそれがある」と言われていましたが、起きて身体をあらためたところ人工肛門はついておらずホッとしました。

その日は術後専用の部屋で1泊し、次の日に車椅子で入院病棟に戻りました。入院病棟に戻った術後1日目は血液検査とレントゲン撮影がありましたが、それ以外はひたすら横になっていました。

術後2日目、ドレーン、点滴、尿カテーテルが入ったままでしたが「回復を早めるため、積極的に歩くように」との指示があり、点滴スタンドを持って病棟内をひたすら歩いて回りました。

術後7日目、尿道造影検査を行った結果問題がなかったとのことで、尿カテーテル除去となり、それまであった点滴やドレーンなどの管がすべて取れました。

入院中は朝夕2回、主治医が様子を見にきてくれました。

「どうですか」と声をかけてくれるのですが、その際のニコニコした表情から手術も術後の経過も問題ないことが見て取れて安心しました。医師の態度は患者の気持ちに大きく影響しますね。

当初の予定通り11泊で退院しました。

入院に際して、県立がんセンターからしおりをもらっており、それを参考に持ち物を準備しました。ただ、しおりは前立腺がんの患者専用のものではなく、全入院患者共通のものだったので、不要だったものもありました。

具体例を挙げると下着です。11泊するからとたくさん持っていきましたが、尿カテーテルが入っている期間もありますしそんなに持っていく必要なかったなと入院してから気付きました。

また、しおりにはありませんでしたが、術後は尿漏れがあるので尿取りパッドが必要でした。これは病院の売店で買えたので問題ありませんでしたが、事前にわかっていればドラッグストアなどで購入して持参できたのに、と思いましたね。

病院からの入院説明案内の情報だけでなく、治療していく中で自分にとって必要なものは何なのか外来での説明時に質問したり、自分でも可能な限り調べておくことは大事だと感じた出来事です。

病理検査の結果は「がんが残っている可能性がある」

退院時、リンパ浮腫の予防運動と尿漏れ改善トレーニングの仕方を記した紙を病院からもらいました。

尿漏れ改善トレーニングは「肛門に力を入れて行う」と書いてあるのですが、文字だけ見てもいまいちイメージがつかめず、インターネットで動画も探してみました。しかし難しく、「アフラックのよりそうがん相談サポート」に電話した際に相談してみました。

すると、「ウォーキングなどの日常生活でも鍛えられますよ」とアドバイスをもらえたので、以降はしっかり歩くことを意識しています。

リンパ浮腫に関しては、県立がんセンターにリンパ浮腫外来があるのでそちらのスタッフに運動の仕方を聞くことができました。肩回しや下半身の運動など、全身のリンパの流れを良くすることを意識しています。

病理検査の結果を6月上旬に聞いたのですが、「がんが残っている可能性がある」そうです。やはりホルモン療法をしているためわかりづらく、今後もPSA値を見ていく必要があるとのこと。

PSA値も聞いたのですが、その数値をどう評価していいかわからず、またその場で主治医にも質問できませんでした。ですので、後からこれも「アフラックのよりそうがん相談サポート」に電話して質問しました。今の数値をどう捉えればいいか、今後どれくらいの数値になった場合新たに治療が必要になるかなど悩みを聞いてもらった上で、一般的な医療情報をわかりやすく紹介してもらえたので助かりました。

アフラックのよりそうがん相談サポートは、医師に聞きそびれたことや聞きにくいことを知りたい時、役立つサービスだと感じています。

尿漏れは少しずつ改善していますが、いつまで続くのか気になっています。主治医には筋肉に作用する薬も出してもらったので、はやく治ることを願っています。

現在は私生活で制約はなく、運動も飲酒もできるようになりました。

自転車を漕いだ際体力の衰えを痛感したので、まずは体力の回復に努めたいですね。お酒を飲む機会も減らしました。がんという病がきっかけではありますが、私生活を健康にとっていい方向に変化させているところです。

最後に私から今治療中の方や、がんかもしれないという状況の方に伝えたいのは、診察に際して質問を準備しておく重要性です。

実は6月に「がんが残っている可能性がある」と聞いた際、ショックでうまく質問できませんでした。

どんな状態であっても聞くべきことはきちんと聞けるよう準備しておくと、時間を有効に使えます。

私の経験が他の方の役に立てばこれほど嬉しいことはありません。

※アフラックのよりそうがん相談サポートは、Hatch Healthcare株式会社が提供するサービスであり、アフラックの提供する保険またはサービスではありません。

Hatch Healthcare K.K.

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