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  • 胃がん・胃腫瘍

2018年10月 食事・ダンピング

食事もダンピングも怖くない。できるだけ好きなものを食べる全摘後の私流食生活

水を飲むのも怖かった。胃がない状態での初めての飲食

術後は胃がない自覚もあったので、最初は水を飲むことにも抵抗がありました。どれくらいなら飲んでも良いのか、胃がないってことは自分がこれを口にしたら身体はどうなってしまうのか。経験したことがなかったので不安に感じていました。

やはり怖かったのは、最初の一口。吸い飲みを使っておそるおそる飲んでました。丁度目の前に医師がいたので、もっと飲んでいいですよとその場でアドバイスを貰えました。幸いその時は水を飲んだことによる痛みなどはありませんでした。

術後3日目あたりから流動食を食べはじめ、さらに時間が経過してお粥に。食べ方については、とにかくゆっくり食べるようにという指導がありました。でも分からなくて困りましたね。

ゆっくりって、どれくらいゆっくりなの?って。朝食なら何分で食べたらゆっくりなのか具体的な数字が知りたかったです。実際に看護師さんに聞いてみると、朝食なら30分くらいと言われたので、その時間を目指していました。数字が分かったことで食べやすくなりました。

初めてのダンピング。入院中になっておいて良かった

入院中、1回だけダンピング国立がん研究センターがん情報サービス「ダンピング症候群」)になりました。

食べ方には細心の注意を払っていましたが、なるときはなってしまうものなんだなと。ただ先生からは入院中に1回はなっておいた方がいいよと言われていたので、なりたくてなったわけではありませんが、入院中になっておいてよかったなとは思います。

最初のダンピングは冷や汗がドバーっと出てきて、医師からはそれがダンピングだよと言われました。特に対処方法やアドバイスとかはなかったです。看護師さんからも、ちょっと経てば収まるよと言われたので、横になってひたすら症状が収まるのを待ちました。

退院後は、早食いや脂っこいものを食べるとダンピングに

退院後の今でもダンピングになることはあります。具体的な症状は冷や汗、めまい、吐き気。なるときは、大体が早食いしたときやちょっと脂っこいものを食べたときですね。もともと食べることが好きで、男性と同じ量をペロリと食べていたのですが、今はそのような食べ方はできなくなりました。

食事をしているときに、これ以上食べると気持ち悪くなるというのが自分で分かるようになりました。主治医からは食事に関して大きな制限をかけられていません。自分が食べたいもの、好きなものをできるだけ食べるように心がけています。

体重を落としたくない。隙間時間の軽食で摂取カロリーを増やす

食べることやダンピングに対する恐怖みたいなものはありません。

ダンピングの失敗はするのですが、比較的症状は軽く、頻度も我慢できる範囲。辛くてたまらないというほどの嫌な思いはしてないんです。もちろん冷や汗かいたり、気持ち悪くなってトイレから30分ほど出れなくなったりということもあるのですが、毎回そうなるわけではないので。あー今回は失敗したな、次からは上手に食べようくらいに捉えています。

むしろ、体重を落としたくないとの思いの方が強いかもしれません。1日の摂取カロリーをきちんととれているかどうか、いつも気にしています。一回に多くの食事量を取れないので、ちょっとした隙間時間に軽食をとっています。

外出する際には、私のポシェットの中にはおにぎりやパンが入っていて、車の中で食べたり、公園で子供たちが遊んでいるのを見ながら食べていたりしています。

 

 

がんを経験された個人の方のお話をもとに構成しており、治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありません。

新型コロナウイルスの影響によりテレビ会議を用いて取材を行ったため、写真は後日追加予定です。

Hatch Healthcare K.K.

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