• 前立腺がん・前立腺腫瘍

2015年4月 胃がんの疑いと手術

精密検査から5日後、内視鏡手術で胃の腫瘍を切除。入院中の苦労は初日の食事だけ


内視鏡での再検査。再検査を受診するため消化器内科へ。即日で入院、手術の日程が決まった

2015年4月1日、精密検査を受けるため妻と一緒に、検診先から紹介された消化器内科を受診。2ヶ月前に受診したがん検診で胃がんの疑いがあったので、検査当日は家族と一緒に来て欲しいと言われました。                              

内視鏡での精密検査は、検査自体は1時間程度でしたが、受付から検査終了まで4時間ほどかかりました。大きな病院なのでどうしても待ち時間が長くなってしまうのでしょうが、疲労感もあり結構時間がかかったなという印象です。

検査が終わった後に、胃の腫瘍について「手術で取ったほうがいいですが、開腹の必要はないでしょう。内視鏡で取れる範囲ですから入院しても4、5日あれば退院できると思います」と説明を受けました。それに対して、直近で治療可能な日程を聞くと、「ちょうど4月6日が空いています」と言われ、5日後の手術を承諾。同時に、実は前立腺がんも疑いもあり、別の病院の泌尿器科で検査を受ける予定であることを伝えました。

医師の説明で不安が解消、職場は快く送り出してくれた

早めにスケジュールを決めれば、前立腺がんの治療に入る前に早期胃がんの手術・退院ができるだろうとのことだったので、検査終了後にすぐ入院・手術の日程を決めました。帰宅後、家族と話をしたのですが、医師の説明を納得感をもって話を受け入れてもらえました。

私も医師の話を聞き、とても安心した記憶があります。変に不安がる必要もないし、手術を受ければそれで治療が終わる、と。2ヶ月前に胃がんの疑いを告げられた時は不安が少しよぎりましたが、医師の話を聞いて解消されました。

治療のスケジュールが決まったので、職場にすぐに連絡しました。上司は1週間程度の入院は十分あり得ると理解していたようです。

タイミング的にも助かりました。繁忙期の2月は過ぎ、4月は仕事もひと段落。上司から手術や入院の時期をずらしてくれと頼まれることはなく、職場を抜ける期間も1週間程度でした。

手術は3時間程度、内視鏡検査と同様に痛みはなし

再検査から5日後の4月6日、入院手続きを昼過ぎに済ませ、15時から手術がスタートしました。時間としては3時間程度でした。当初の説明では2時間程度で終わるとのことだったので、少し時間がかかったようです。

内視鏡手術だったので、痛みなどは特になく、内視鏡検査と似たような感覚。病室に戻るとちょうど子どもたちが来ていて、着替えなどを家から運んできてくれていました。

入院中の苦労は初日に食事ができなかったことだけ

退院したのはそれから5日後の4月11日でした。

入院中は特に困ることもありませんでしたが、最初の一日だけ全く水も飲めず食事もできず大変でした。それを除けば、点滴の管などもついていなかったので、動くことに苦労もありませんでした。

食事は流動食のようなものから始まり、お粥、固形食と徐々に変わっていきました。段階的に変わっていったので、食事によって腹痛になったり、苦しくなったりということはなかったです。

ただし、しばらくは刺激物や胃に負担がかかるものなどは摂らないように注意を受けていました。たしかにその後、カレーや刺激物を食べて気持ち悪くなる感覚があったので、これはしばらくダメだな、と自覚しました。

妻に支えられた入院生活、病理検査が陰性で経過観察は終了

手術当日は妻に付き添ってもらいました。妻は毎日着替えなどを家から持ってきてくれて、毎日どこかの時間帯で病院に来ていたような感じです。子どもは入退院時に来てくれました。

病理検査の結果は退院から3週間後に出ました。結果は陰性、とりあえず治療は終わりました。服薬なども特になく、次は前立腺がんの治療が控えていたこともあり、胃のことを、そこであまり考える余地はなくなっていきました。

 

 

がんを経験された個人の方のお話をもとに構成しており、治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありません。

新型コロナウイルスの影響によりテレビ会議を用いて取材を行ったため、写真は後日追加予定です。

前立腺がんの告知

胃がんの疑いと手術

情報収集とセカンドオピニオン

父親が前立腺がんに罹患したことをきっかけとして、2014年12月にがん検診を受診。早期胃がんと前立腺がんが発覚。治療に専念するために、正社員からパートタイムへと働き方を変える。現在も罹患時と同じ職場で、術後の後遺症と上手につきあいながら仕事をされているとのこと。

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