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  • 前立腺がん・前立腺腫瘍

2018年4月 放射線治療

全45回の放射線治療。副作用は少なかったが今まで通りに仕事を進められず落ち込んだ

治療は全45回。副作用は少なかったが仕事に影響も

2018年4月から放射線治療を開始しました。

治療は全部で45回、間にゴールデンウイークを挟んだので想定よりも通院期間が長引きました。治療に関しては、副作用も少なく私の場合はそこまで苦痛ではありませんでした。

どちらかと言えば通院が辛かったです。アクセスの良い病院を選びましたし、通院先までは電車で10分、治療も10〜15分程度。1日の拘束時間も半日くらい。ですがフリーランスという働き方を選択しているだけあって、毎日決まった時間に同じ場所に通うのはなかなか苦痛でした。しかし治療をしなければ仕事にも復帰できないので、なんとか頑張って45回、通院しました。

治療をしていた2ヶ月はこれまで通りに仕事ができず落ち込みました。治療中はスマホの電源オフが規則。仕事柄ひっきりなしに電話がかかってきますので、病院の滞在時間が約30分とはいえ、オフにしている間は不安でした。治療を受けるために午前中は会議の予定も入れられませんし、地方へ出張にも行けません。電話、会議、地方への出張は仕事柄大事なキーファクター。仕事にはかなり支障が出ていたと思います。とはいえ私の場合、午前中の治療が終われば午後は原稿執筆や打ち合わせに時間を割けたので、放射線治療の副作用が軽かったことは助かりました。

対面でないとできない取材は治療のためストップ

当時の働き方は、月の半分は取材現場の関西に行き、残り半分は関東で記事を書くというスタイル。出来上がった原稿を編集に出して校正に出して、というものでした。

もちろん対面が必要な取材もありましたが、放射線治療の間は出張ができず、関西方面での仕事が全てストップ。治療前に比べると仕事のスピード感はかなり落ちました

取引先の社長には治療のスケジュールが出た段階で「ここからここまで、放射線のスケジュールが全部入ってるんで、その間は仕事ができません」と伝え「分かりました。治療を優先してください」と了承を得ていました。

当時担当していた企画はすでに進んでおり、出版すればヒットするという自信がありましたので、せっかく通った企画が止まってしまう、といった不安はありませんでした。

高額療養費制度を活用。手続きを進める上で市役所の対応は親切だった

その一方、経済面で不安を感じることはありました。治療中は仕事を減らしていたため金銭的なダメージもあり、治療費に関しても国民健康保険の高額療養費制度があって本当に助かりました。

たまたまこの類の手続きに詳しい知り合いがいたので、申請方法などを教えてもらったんです。細かい内容は市役所の窓口で全部教えてもらいました。手続きなど何も分からない自分に対し、書類の書き方から何まで色々と親切に案内してくださり、市役所の方には本当にお世話になりました。

おかげで申請から2ヶ月後くらいに支払った金額の一部が戻ってきましたね。

 

 

がんを経験された個人の方のお話をもとに構成しており、治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありません。

新型コロナウイルスの影響によりテレビ会議を用いて取材を行ったため、写真は後日追加予定です。

Hatch Healthcare K.K.

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