がんに罹患して人生観に変化。離別した子どもと向き合うことに
後遺症で尿漏れ。いつの間にか髪質に変化も
現在は経過観察中です。治療の後遺症なのか、ここ数年は尿漏れの症状が出ています。そのような後遺症は数年後に来ると聞いていたので、ついに来たかと思いましたね。これは本当にここ数か月のことです。
尿漏れは、漏らすというより、トイレに行くとチャックをおろす前に出てしまうような感じ。医師に相談して薬を処方してもらっていますが、それがすごく効いている感じもなく、今は尿シミ防止スプレーを使ってみたり、薄い生地のズボンを避けたりして対処しています。年齢の問題もあるので大きくは気にしていませんが、今度また医師に相談しようかと思っています。
また、髪質が変わって綺麗に髪色が染まるようになりました。自分ではわからなかったのですが、馴染みの美容室で染めてもらっていたとき、美容師に言われました。
がんで人生観に変化。離別した子どもとも連絡を取り合うように
がんに罹患したことで改めて自分の年齢と人生について考えました。これまではなんとなくまだまだ人生が続くと思っていましたが、やはりどうなるかわからないですね。
私は罹患後、やり残したことがないように「やり残したことメモ」というエンディングノートのようなものを作成しました。今やるべきことをきちんと整理して、向き合おうとしたんです。
真っ先にそのメモに書いたのは、自分の子どものことです。これまで一切連絡を取っていなかった子どもと連絡を取るようになりました。自分の人生を振り返ったときに、何か残せることがないかと考えたんです。
それで思い切って連絡を取ることにしています。今では、週に一回ほどは電話で連絡を取り合っています。具体的には、今度一緒に墓参りに行こうか、とかそんな内容です。もしがんに罹患していなかったら、離別した子どもに連絡を取ることはなかったと思います。
現在も毎月検査へ。今後は仕事と家族に時間を使いたい
現在は定期検査を受けています。骨シンチグラフィは一年に一回、採血PSAは三か月に一回。尿検査などを含めると毎月通院しています。検査は家から徒歩5分程度の病院で済むので、通院に煩わしさを感じることはありません。予約せずに行けるので、特に時間も決めず、空いた時間にパッと行くような感じです。
今後もしかるべき治療を受けながら、その上で仕事と家族の時間を作っていかなければと思っています。自分がすべきことを見つめ直して、考えることが大切だと改めて実感しましたね。
現在
C型肝炎の経過観察中に受けたPSA検査をきっかけに前立腺がんが発覚。フリーランスだったため、治療と就労の両立に苦心。がんに罹患したことは、これまでの人生を顧みるきっかけになったとのこと。