告知までの2ヶ月は普段どおり趣味の自転車に打ち込んだ
悪性リンパ腫についてはなにか原因があってがんになったり再発したりするというわけではなく、対処のしようがないと考えています。私はその後の生活で特別になにか心がけていることはありませんでした。
ただ、治療を通して趣味との向き合い方は変えてきた経緯があります。
私には、BMX(Bicycle Motocross、バイシクルモトクロス)という種類の、自転車の趣味があります。
最初の診断から告知を受けるまでの2ヶ月は気にせず普段通り趣味の自転車を続けていました。
それ以外はとりわけ特別なことはなく、普段どおりの生活を続けていました。大学時代から様々な自転車に乗ってきたのですが、ここ10年は特にBMXに打ち込んでおり、休日は子どもと一緒に没頭しています。
私たちがやっているのは、BMXの中でも技を競うものではなく、8人で走るレースです。レース中に転倒することがありますし、ほかの選手との体の接触も避けられません。身体的にハードな種類の競技だと思いますが、しこりに気づいてから告知を受けるまでも、このレースを普段どおり続けていました。特に体に痛みがあったわけでも、なにか不調があったわけでもなかったからです。
一緒に乗っている友人たちにも、とくに病気のことは言っていませんでした。
感染症対策もあり、大浴場を避けていた
抗がん剤治療の開始後は趣味のBMXを中断していましたが、一緒にBMXをしている子どもの遠征にはついていっていました。遠征についていった先の楽しみとして、以前はスーパー銭湯に入っていましたが、感染症対策も考えて大浴場に入ることはやめていました。
BMXはオフロードのレースですので土を触ることもありますが、抗がん剤治療開始後はなるべく土に触れないよう、清潔にすることを心がけていました。
抗がん剤の副作用で下がっていた免疫は、2021年7月の現在でも、元の状態まではまだ戻っていません。1年や2年で元には戻らないということでした。そのため、本来なら土を触ったり大浴場に入ったりすることはそれまでどおり避けた方がいいようです。
治療中も趣味は続行 その代わりに仕事も今までどおりこなすをモットーに
再発が分かった時には、治療が始まってからもできる限り土に触れるなどしないように気をつけながら、土日はずっと趣味のBMXを続けていました。事前に、主治医から続けていいと、許可をもらっていたんです。
趣味をそれまでどおり楽しみ、なおかつ治療のために時々休みをいただいている。そのため、仕事も罹患前と同じようにきちんとこなそうと思っていました。
耳のしこりがきっかけで濾胞性リンパ腫の診断を受ける。一度再発・再度の抗がん剤治療を行ったが、趣味のBMX(自転車)を変わらず続けているほか、ウェイトトレーニングも欠かさない