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2018年5月 精密検査

精密検査の結果は「肺がんの疑いあり」

健康診断を受けた5日後には、いつも血液内科でお世話になっている大学病院で最初の精密検査を受けました。

肺の精密検査ということで、いつも訪れている血液内科ではなく、呼吸器外科を受診。血液検査、胸部X線、CT。それに加え、肺機能検査や、脳に転移していないかをチェックするため頭部MRIを受けました。精密検査で全身くまなく調べられているときの心境は、「やっぱり肺がんっぽいな」といったもの。

精密検査後に肺がんの疑いがあるとの診断を受けました。肺がんだとしたら身内や会社に早く報告しないといけないという気持ちと、恐怖感ももちろんありました。

がんのステージやタイプがわからないと治療ができないため、さらにいろいろ調べていきましょうと言われました。

2回目の精密検査で非小細胞肺癌、肺腺癌と診断

2回目の精密検査。がんの疑いがあるということで、追加でPET、気管支鏡検査を受けました。

私が受けた気管支鏡検査では、口を大きく開けてのどの奥に麻酔をしなければならなかったので苦しかったのを特に覚えています。肺の奥まで検査して苦しかったのか、検査後半は咳き込みました。

PET検査と気管支鏡検査を追加で受け、ようやく医師からの診断が下りました。

医師の診断ではやはり肺がん(非小細胞肺癌、肺腺癌)でした。がんは右肺の局所だけにとどまっており、手術ができるとのこと。

診断が下りるまでは恐怖感に支配されていました。医師の言葉に「もしかしたら治すことができるかもしれない」という強い希望が持てました。自分のがんがどういうものか明確になり、どういう治療ができるかわかったことが良かったのだと思います。

診断によって気を取り直し、「治したい」という気持ちを強く持てるようになりました。

肺がんのステージはⅢa。手術の提案を受ける

2回の精密検査を経て医師から受けた診断は、「がんは、右の肺と周辺のリンパ節に1箇所に転移、ステージはⅢa」というものでした。

診断が確定したことを受け、手術を提案されました。手術で取り切れれば完治する可能性もあるとのこと。

化学療法については、副作用がきついことに加え、間質性肺炎などのリスクもあると説明を受けました。

一人で聞いた検査結果。妻にはありのままに伝えた

検査結果は基本的に自分一人で聞きました。

手術の説明など家族に来てもらったこともありますが、基本的には一人で病院に行くことが多かったです。

確定診断を受け帰宅してすぐ、妻にはありのまま説明をしました。

健康診断のときからがんの疑いがあることは告げていましたが、はっきりとがんの診断を受けた旨を伝えると、妻は泣いていました。自分も辛かったですが、ただただ悲しんでいても先に進みません。妻には、手術をし、他に転移がなければ完治する可能性もあるということは念入りに伝え、過度に悲しませないようにフォローしました。

医師が私に説明する際に手書きしてくれたメモを持ち帰っていました。妻にはそのメモを見せながら説明したので、どういうがんなのか、状態や今後の方針などについて伝えやすく助かりました。

ブログは参考程度に。やはり一番信頼していたのは主治医

健康診断と1回目の精密検査でがんの疑いが出て以来、がん罹患者のブログでの情報収集などしていました。

しかし、一番信頼していたのは大学病院の主治医でした。やはり、今までいろんな患者さんを診ている経験があります。それに学会などでがんについて常に情報交換を行い、最新情報をキャッチアップしていると思ったからです。

個人の体験談も信頼していなかったわけではありませんが、人によって症状や状況は違いますのでブログは参考程度に見ていました。

主治医がやはり一番信頼できると思っていましたが、そのほか、薬剤師をしている知人などに相談したこともありました。

病院内にがん相談支援センターがあることは知っていましたが、当時の自分には必要ないと考え利用しませんでした。

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2018年6月、会社の健康診断をきっかけに肺がんが判明。コロナ以降は在宅勤務主体で以前からの仕事を継続。子どもとのコミュニケーションが増加したと感じる日々。

今田康介(仮名)さんの体験談一覧を見る

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