卵巣がんの告知
7月末、MRIを受け、卵巣がんの告知を受けました。告知は1人で受けました。医師と看護師さんがいる中で、画像を見せてもらいながら説明を受けました。
このとき、早めに手術をすべきであることと、その病院ならば8月には手術ができることなど、治療方針についての説明を受けました。
もし精密検査で卵巣がんを指摘されたらどうすれば良いのか。インターネットで調べていました。化学療法になったらどのような頻度で病院に通う可能性があるのかなどの情報が参考になりました。
十数年通い続けてきた病院でしたが、今後外来で化学療法などを受ける可能性もあることを考えると、都市部への通院は厳しいだろうと判断。治療は家の近くで受けることに決めました。自宅近隣にはがんセンターと大学病院がありましたが、卵巣がんの手術件数が多いほうがいいと考えた私は、当時手術件数の多かった大学病院への紹介状を書いていただくことにしました。
心配をかけるのも悪いと思い、職場やバドミントンクラブの人以外には、卵巣がんの診断が出た後に改めてがんであることを伝えました。
検診で偶然見つかった幸運。しかし気持ちは複雑だった
卵巣がんは、もともと定期検診を受ける目的だった子宮頸がんの異形成とは無関係でした。
異形成の検診をしていたからこそ、エコーで偶然見つかった卵巣がん。しかし、疑いの指摘を受けたときはとても複雑な気持ちでした。
卵巣がんは自覚症状があまりなく、気がついた時には進行していることも多いと聞きます。早期発見と言われましたが、2月に膀胱炎かと思いクリニックを受診したとき、いつも診てもらっている総合病院を受診していれば、もっと早く見つけられていたんじゃないかという後悔の気持ちも少しあります。
大学病院ではCT、MRI、血液検査を実施。早めに入院したほうがいいとアドバイスを受け、その日のうちに入院の手続きを完了。1週間後の8月上旬に入院することになりました。
検診の発端となっていた子宮頸がんの異形成との関連性については特に指摘されず、そもそも子宮頸部異形成については触れられませんでした。
卵巣がんについてネットで徹底リサーチ
卵巣がんについてはネットを使って徹底的に調べました。がんセンターのがん情報サービスや、卵巣がんの症状に関する情報、それから実際に罹患した患者さんのブログも閲覧していました。SNSも活用しました。SNSでは自分と同じ病状の方々とたくさんつながることができ、そこでいろいろな相談をしていましたし、励みにもなっていました。
自分のがんはまだ軽いだろうという楽観的な気持ちを持っていましたが、同時に、症状の重い患者さんの症状と似ている点を見つけると、「自分もそうかもしれない……」という不安な気持ちにも。どちらの気持ちも抱えながら閲覧していましたね。
入院を前にバドミントンをやめる
事前に辞めるかもしれないと伝えていたバドミントンのクラブは、入院前に辞めることに。
初心者だったのですが、公園でよく会うママ友さんに勧められて加入したクラブ。加入して1年ほど経ち、ラリーができるようになり、ちょうど楽しくなってきたところでしたので残念でした。
卵巣がんの疑いがある時に伝えていた親しいメンバー数人のうち1人が、部をとりまとめる部長さんだったのですが、部長本人から、他の人に「がんに罹患し辞めることを伝えてしまった」と聞きました。
部長が私の退部について他のメンバーに告げたところ、「あんなに元気だったのに、どうして?」と聞かれ、やむなく話してしまったそうなんです。
あまり多くの方に「がんに罹患したからクラブを辞める」と言うつもりはなかったのですが、これは仕方ないことかなと思っています。クラブにはまた機会があれば戻りたいですね。