12月に腫瘍減量手術
12月中旬に入院。入院から4日後、再度手術として、腫瘍減量術(可及的に最大限の腫瘍減量を行う手術のこと。卵巣癌のような上皮性悪性腫瘍では、手術により腫瘍を限りなく少なくすることが重要とされる)を受けることになりました。
手術は8月に続き2回目だったので、緊張はしていたものの、特に不安はありません。とにかく早くがんを取ってもらい、無事に終わればいいなと思っていました。
ストーマになる可能性
直腸のあたりも腫瘍ができており、もしかしたらストーマを造設しなければならない可能性もある、という説明を事前に受け受けて、そのことは少し気がかりでした。
説明を受けてからは、ストーマについてネットで調べ、取り扱い方などの情報を収集。もしストーマになったら、ケアが大変そうだと感じました。食事面での不自由、QOLが下がるといったことよりも、装具の取り扱いが心配でした。
たとえば、もし災害が起きて物資に困窮するなどしたとき、装具のストックがなかったらどうしようといったことは考えていました。
(参考:公益社団法人日本オストミー協会)
不安になるのであえてネットでは調べず。手術までは編み物に没頭
8月に受けた一度目の手術では、術前にネットでいろいろ調べたことで、かえって不安になってしまったことを反省。今回は余計なことを調べないようにしておこう、という気持ちで臨みました。
事前に、仲の良いママ友さんから編み物セットをもらっていました。入院中は暇だろうからともらったのですが、術前はずっと編み物に没頭していました。
10時間におよぶ手術
手術は10時間かかりました。大手術だったため、終わって目が覚めた時、前回と違って窓の外はすでに暗くなっていました。
麻酔から覚めたとき、体のあちこちが悲鳴を上げていました。10時間同じ体勢でいたため、腕が痛かったですし、長時間の麻酔の影響のためか気持ちが悪かったです。
目を覚ました時、夫がそばにいてくれました。気を遣っていろいろ話しかけてくれてはいたのですが、まだ麻酔からさめた直後ということもあり答えるのも一苦労。心配してくれているのはありがたいけど、返事もろくにできず申し訳ないから早く帰ってほしい、と思っていましたね。
硬膜外麻酔の副作用で頭痛、めまい
手術後、しばらくは動けませんでした。
硬膜外麻酔の副作用(合併症)で頭痛、めまいがつらく、5日間ぐらいは離床できず、誰とも話さずに寝たきりでした。たまにそうした合併症がある、ということは後で説明を受けました。
その上、1回目の手術のときよりも、かなり大きくメスを入れられました。体力の低下も著しく、息切れもすごかったです。めまいでフラフラして動くのも大変でした。
静脈血栓塞栓症などを予防するため、手術後すぐに歩行を開始した方がいいと聞いていましたが、手術後4、5日まではまともに動けませんでした。
また、全身麻酔の挿管の影響で声帯がうまく動かず、1週間ほどは声が出せませんでした。
クリスマス&年越しは子どもたちに会えず。ビデオ通話が日課に
コロナの影響で入院中は面会が一切謝絶。子どもたちにも会えませんでした。
クリスマスと年越しに子どもたちと一緒に過ごせないと分かっていたので、そのことは事前に2人には伝えていました。
幸い、我が家には長期休みに入ると毎回、私の実家に泊まりに行くイベントがあります。今回、子どもたちはクリスマスだけ夫と過ごし、それ以後の冬休みはいつもどおり私の実家に遊びに行っていました。
2人とも、私の実家に行くのを毎回楽しみにしています。というのも実家には、私の妹も子ども達を連れてやってくるのです。いとこ同士仲がいいんですね。そういう意味では、我が子と離れ離れで入院している身ではありましたが、とても気が楽でした。
子どもたちと会えないのは寂しかったものの、私の状態が落ち着いた術後4~5日後ぐらいからは、ビデオ通話で子どもたちと話すことを日課にしていました。その日にあった出来事を、子どもたちと話して手術後のつらさを紛らわせていました。