「今できることを楽しむ」を心がける日々
手術後、傷の治りを待って治療を再開
2021年2月から、術後の化学療法を再開します。
再開まで、手術から1ヶ月ほど間が空きました。これは手術で胸の下から恥骨まで、かなり大きく切っていたためで、傷の治りと体力の回復を待ってから、ということになったからです。
2020年8月の時点で術前術後に計6クール受けることを説明されていました。術前に3クールを受け、術後からも再度3クールを受ける予定で、その後にCTを撮ってみて、その状態に応じて2クール追加するかもしれない、と言われました。
卵巣がん治療終了時期は未定
現在も引き続き治療を行っています。2020年12月の時点で、主治医からは「2021年は1年、治療に専念することになると思います。頑張りましょう」と言われました。
いつごろ終わるかはわかっていません。というのも、毎週、治療を受けられるかどうかは病院に行ってみないと分からないからです。
毎回、血液検査をして、その結果次第で化学療法ができるかどうかを判断します。
特に治療が後半になればなるほど、骨髄抑制が出てきて、白血球が減ってしまったり、貧血が進んでしまったりするそう。そうなると治療ができず、延期になってしまうため、いつまでに終わるということはまだ決まっていません。
一応、今後については、服薬での抗がん剤と分子標的薬の点滴を維持療法として続けていく予定になっています。
前向きのコツは「がんについて考えない」こと
主治医に、私のような症例の患者さんで長く生きている方がいらっしゃるのか聞くと、同じようなケースでも元気になられた患者さんはいますと言われました。
いまはとにかく、前向きに考えるようにしています。
前向きに考えるコツは、あまりがんについて考えないことだと思います。まだ起きていないことを考えたって仕方がない。だから、なるべく自分ががんだと思わないというような生活をしています。できるかぎり、普段どおりの生活をしようと心がけています。
8月の手術が終わったあと、病院から体調について綴るノートをもらいました。それに毎日の血圧や、症状を書き込んでいます。
日記をもらったときは、中に緩和ケアや、ガン相談センターについて記されているのを目にして、「自分はがんなんだ」という現実を突きつけられたような気がしてショックではあったのですが、今ではがんがどうとかでなく、自分の健康のためだと前向きに捉えて淡々と毎日続けています。
今はとにかく、どうせ生きてるんだったら悲しいことを考えるよりは楽しいことを考えたり、今できることを楽しんだりしたほうがいい、という考えでいられるよう心がけています。
化学療法の副作用が軽い日はなるべく歩くように心がけている
バドミントンのクラブチームには、まだ復帰できていません。毎週、化学療法を受けていて、副作用もあって激しい運動はとてもできるような状態ではないです。
副作用が重いときは、動けないほどつらいんです。
軽く動けるとき、近所を散歩するなどして、なるべく体を動かすようにしています。買い物は基本的には夫に任せているのですが、自分にできそうな近所の買い物はなるべく徒歩で買いに行っています。
子どもたちが成人する頃までは元気でいたい
卵巣がんと腹膜播種でステージⅢC。その説明を受けた時点で、自分はもうそんなに長くはないのではないか、と暗い気持ちにもなり、身辺整理しておこうかと迷いました。
しかし、今すぐにどうにかなるわけではないし、現在はそういう先のことは考えないようにして、がんを治すことに希望をもって取り組んでいます。
前向きな気持でいられる理由の一つには、まだ子どもたちが大人になるまではがんばりたい、というものがあります。
特に、下の子は成人するまでまだ15年もあります。成人するまではなんとか元気でいたい。今はそう考えています。
術後化学療法