2009年11月から術後の放射線治療がはじまりました。1回5〜10分ほどの治療を行うため、平日週5日×5週間ほど通院。病院までの約7kmは、片道30〜40分掛けて自分の運転で通っていました。
「放射線治療友達」と駅前でお茶することも。放射線治療を受けた部位は今でも汗をかかない
治療は予約制のため、病院での待ち時間はそれほど長くありませんでした。今では繋がってないのですが、同じ時間帯に足を運ぶ「放射線治療友達」ができたのもこの頃です。年齢は年上の方が多く、駅前でお茶をすることもありました。
放射線治療で通院している方のがん種にはさまざまなものがあり、男性では前立腺がんの方もいました。前立腺がんも放射線治療を受けるんだ!と、同じがんでも知らないことだらけ。興味津々でした。
乳がんの放射線治療は、毎回同じところに放射線を当てますので、放射線を当てる位置をフェルトペンでマーキングします。1ヶ月くらいはペンの痕が消えませんでした。放射線治療をしたところは放射線焼けしてしまいました。私の場合は、真四角の形で真っ茶色に色が残りました。治療の影響で、常にひんやりと冷たく、放射線治療を受けた部位だけが今でもまったく汗をかきません。たとえばTシャツを着ると長方形の形でそこだけ汗が出てなかったりします。
放射線治療と並行してホルモン療法を開始
放射線治療と並行して、ホルモン治療薬の経口投与がはじまりました。術後5年間にわたり毎朝1錠、治療薬を服薬していました。エストロゲン(女性ホルモン)を抑える治療で、別名、内分泌療法とも呼ばれるそうです。
薬は5年間飲み続けました。たまに飲み忘れてしまうこともありましたが、忘れずに飲み続ける工夫として、100均で購入したピルケースを愛用しています。なぜか6日分しか入らないのですが、土日分はまとめて1ヶ所に入れています。
一旦は5年間の服薬で終了したのですが、辞めてから2年後、生理が戻ってしまいました。詳しく調べてみると女性ホルモンの分泌が見られたそうです。生理が戻るとあまりよくないらしく、医師からは治療の再開を勧められたのでホルモン療法をさらに1年間続けました。
がん患者に「痩せた」は失礼?痩せたねと言われたかった
クーラーが効いていているのに、周りが涼しい顔をしているのに、私だけ顔から汗をかいてしまう。そういったホットフラッシュの副作用がありました。
ホルモン療法開始からしばらく経ち、髪の毛が生えそろってきた頃、昔からの知人に「全然変わってないね」と言われたのはうれしかったです。ただ、「痩せたね」とは言われませんでした。がん患者に「痩せた」というと失礼だと思われているのか、「痩せたね」と言われないのは悲しかった。5kgほどは痩せたので本当は「痩せたね」と言われたかったです(笑)