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2017年12月 セカンドオピニオン

セカンド&サードオピニオンで病院選び。3病院の意見がほぼ同じで治療方針に納得感

セカンドオピニオンなどを使い、徹底的に病院選び

確定診断は出たものの、治療先の病院選びには時間を使いました。納得のいく治療をしたかったので、会社の福利厚生のセカンドオピニオン予約手配サービスを利用して、都内の病院を紹介してもらいました。

利用していたセカンドオピニオ予約手配サービスとは別に、自宅近くの総合病院でサードオピニオンを受けました。これは会社負担ではなく自費です。千葉県に自宅があるので、通院や家族の付き添いを考えると近場の病院も検討すべきと考えました。

結果は、3病院ともほとんど変わらない治療方針。抗がん剤治療と放射線治療で腫瘍を小さくし、消滅させていく流れでした。徹底的に調べたいタイプの私も納得して治療に臨む心づもりができました。

家族の付き添いは心強かった。通院しやすい総合病院に転院することに

病院に行く際は必ず家族に付き添ってもらいました。基本的には妻と一緒でしたが、妻が同行できない場合には、近くに住んでいた義理の両親に付き添ってもらいました。

確定診断後も、少なからず動揺していた部分があったので、家族の付き添いはとても心強かったです。自分以外にも話を聞いてくれる人がいることで、聞き洩らしてはいけないというプレッシャーから解放されましたし、帰宅後に医師から伝えられたことを更に家族に伝え直す必要もありませんでした。

私の場合、性格的に言いたくないことであれば伝えない可能性もあったので、自分と家族の間に情報量の差が出てしまう危険性がありました。家族の付き添いによってそれを防げたことは良かったですね。

ただ、家族と一緒に病院に行く中で、やはりアクセスは重要だと感じました。私の場合はどの病院も治療方針がほぼ同じだったので、通院しやすい近所の総合病院で治療を受けることにしました。

確定診断を受けた大学病院の医師に話を伝えに行きました。家族の負担が少なくて済むこと、提示していただいた治療方針ともほとんど変わらないこと、差し支えなければ転院したいこと。医師はその病院であれば自分もよく知っている医師がいるし、治療方針も問題ないとのことで快く転院の手続きをしていただきました。

「戻ってくる場所があるんだ」。会社からのサポートに心が晴れた

同じく、会社の福利厚生である両立支援制度も心強かったですね。よく「制度と風土は両輪だ」と言いますけど、休暇も治療に応じて取れる制度がありましたし、気兼ねなく消化できる文化が会社にあったことは本当にありがたかったです。

抗がん剤治療を受ける前に、復職までのロードマップやプランの説明を会社から受けました。もちろん、この段階では治療がスムーズに行くかどうかはわかりません。ただ、復職後にどのような形で自分が戻ってこれるのかが分かって安心できました。治療期間が決して短くないだけに先に説明していただけてありがたかったです。

制度自体があることは知っていましたが、実際に自分で体験することで価値を再認識しました。丁寧に対応してもらえたことで、自分には「治療後に戻ってくる場所があるんだ」と安心でき、治療に専念する拠り所になりました。

 

がんを経験された個人の方のお話をもとに構成しており、治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありません。

新型コロナウイルスの影響によりテレビ会議を用いて取材を行ったため、写真は後日追加予定です。

情報収集と報告

セカンドオピニオン

抗がん剤治療

2017年、転職1年半の時期に咽頭がんが発覚。周囲の支えで無事職場復帰。がんに罹患した経験を治療中から積極的に発信する。「ピンチはチャンス」の言葉を胸に新たなキャリアパスを模索。

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