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  • その他のがん(中咽頭がん)

2017年12月 抗がん剤治療

脱毛、倦怠感、吐き気…2ヶ月続いた抗がん剤の副作用。治療ブログへの応援コメントが励みに

病院選びに難航。焦って決めて後悔したくなかった

転院先を決めるにあたり、家族間で話し合いをしました。治療に専念できる環境であることが第一優先という点は家族全員一致していたものの、どの病院にするかでやや意見が割れました。一刻を争う状況でしたが、セカンドオピニオン、サードオピニオンを受けたため、治療の開始時期が想定よりもずれ込んでいました。

早く決めなければと焦る一方、状況としては一刻も早く納得の行く治療を受けたいという気持ちも捨て切れませんでした。焦って決めたことで、後から「やっぱりこの治療方針では…」となってしまうのは問題ですからね。

懸念していた治療方針、転院先も決定し、後は治療に専念するのみ。基本的に入院することはなく通院のみで抗がん剤治療と放射線治療をすることになりました。まずは抗がん剤治療からで、12月18日に治療がスタートしました。毎週月曜日に抗がん剤を投与するスケジュールで、計8クール。大体2か月ほど治療を続けていた感じで、治療は2月半ばに一旦終了しました。

抗がん剤治療の副作用を経験。冬場だったので風邪を引かないように気を付けた

抗がん剤治療の辛い副作用については前もって覚悟ができていました。ですが予想に反して治療開始からすぐには副作用の症状もなくいつも通り元気。自分は抗がん剤治療の副作用がでないタイプなのでは?と思っていたところ症状が表れ出したのです。

3日目くらいから突然ガクッときました。朝ベッドから起き上がるのも辛い。食欲も全然なく、なんとか起き上がるも、ダイニングでご飯を見ると吐き気を催すような状態。アイスしか食べられないような時期もありましたし、口内炎や脱毛の症状も出ました。

脱毛は男の自分でもかなりショックでした。予想はしていたので、前もって髪を短く刈り込んでいたのですが、ちょっとつまむだけで、バラバラと髪の毛が散ってしまい…。おかげで長さにムラが出てきてかっこ悪いなと。思い切って途中で剃ることにしたのですが、今度はひげ剃り後のような細かな毛が落ちるようになってしまい、手間がかかりました。

爪も縦にひびが入ったり、首にむくみ、肌荒れも出ました。クール毎に倦怠感と吐き気にプラスして何か副作用がでるような状況。こんな生活が2か月間続きました。

冬の時期だったので風邪やインフルエンザにも気を付けなければいけませんでした。抗がん剤治療を行っているので免疫力が低下。自宅療養をしていたので、家族が風邪にかかってしまった場合には、寝室にこもってうつらないように気を付けていました。

風邪を引くと治療に遅れが生じる可能性があると告げられていたんです。抗がん剤を投与する前に行う血液検査で数値が悪いと投与できない。できなかった場合はその分だけ治療の終了時期が後ろにずれこんでしまう。早く職場復帰がしたかったので、家族に協力してもらいながら対策を講じましたね。

ブログを書くことで自分を奮い立たせる。応援コメントが励みになった

治療の様子や日々感じていることをブログで発信していました。ブログを書いていたのは、自分の様子を誰かに伝えたいというよりも、自分自身を奮い立たせるためでした。計るだけダイエットみたいなものです。

ブログの向こう側には自分の闘病を支えてくれている人がいる。応援コメントをつけていただいたこと、また自分のペースではありましたが応援コメントに返信することは治療を続けていくうえでの励みになりました。

かつての職場の同僚から千羽鶴を送っていただいたり、今の職場の同僚からは寄せ書きが入ったユニフォームを送っていただきました。これらは今でも自分の部屋に飾ってあります。

抗がん剤治療中はどうしてもその日になってみないと副作用の出方や気分の落ち込みなどはわかりません。ですから、できるだけお見舞いは断るようにしていました。その中で、距離感をとって応援してもらったり、声をかけていただいたことはすごく助かりました。自分のペースで返信することができたので、負担に感じることもなく素直に感謝できましたね。

抗がん剤治療中に入院したことも。胃ろう造設手術も受けた

抗がん剤治療は通院で行っていましたが、治療期間中に入院したこともあります。一回は外来が休診だった年末年始。もう一回は放射線治療の準備として受けた胃ろうの造設手術をしたときです。

咽頭に放射線を当てる都合上、今まで通りの食事が難しいかもしれないということで事前に手術をしました。胃にチューブをつなぐことで、胃に直接栄養や薬剤を入れられるようにしたんですね。

 

 

がんを経験された個人の方のお話をもとに構成しており、治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありません。

新型コロナウイルスの影響によりテレビ会議を用いて取材を行ったため、写真は後日追加予定です。

Hatch Healthcare K.K.

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