新天地でも恵まれていた環境面。副作用の出方を把握した上での入社が奏功
転職先での勤務がスタート。環境面での苦労はなかった
抗がん剤治療の副作用がほぼ出なかったことは私にとって非常に幸運でした。この状態をキープできるのであれば、転職先でも普通に働けるのではないかと希望を持つことができましたね。
2019年2月から新しい職場で仕事を開始しました。
入社時点で、抗がん剤治療をしており、その当時も3週間に1回は病院で点滴を受けていました。通院で休む時には、特に隠すことなく、病院に行かせてくださいと言いましたし、その翌日あたりは、副作用で少し調子が悪くなっている場合もあります、ということを伝えていました。
上司もその働き方を認めてくれていたので、環境面での苦労はありませんでした。すでに抗がん剤治療を行っていて、副作用の出方などを自分で把握できてから入社したのが大きかったかもしれません。
夜遅くまで残業しそうになると、「無理をしないように」と言葉をかけてもらうこともありました。ちょっとした気遣いですが、そういう言葉をかけてもらえたことは嬉しかったですね。ただ、個人的にはもっと仕事がしたいという気持ちもありました。
働きたかった業界での新しい仕事。刺激的な毎日が楽しかった
転職後の仕事は毎日が刺激的でとても楽しかったです。何より自分自身が働きたかった業界で働けることの喜びは何にも代え難いものがありました。
この後、5月に検査をして原発巣が小さくなっていることも判明し、手術の可能性も見えてきました。この時期は、前向きな気持ちで毎日を過ごせていた記憶があります。
40歳を機に憧れていたスポーツ業界で働くことを決意。転職前に受けた人間ドックで胃がんが見つかる。腹膜に転移していることが発覚するも抗がん剤治療が奏功し、胃の全摘手術を受ける。現在はがんと付き合いながら、スポーツ業界で活躍されているとのこと。