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  • 大腸がん・大腸腫瘍

2014年7月 入院・手術

想定時間の倍以上かかった手術、術後は痛みに負けずリハビリに奮闘

当初3時間を予定していた手術、癒着がひどく7時間半に

7月4日に入院しました。入院期間は13日ほど。手術までのスケジュールは見えていたのですが、術後の治療はステージ次第。この時点ではステージが確定していなかったので、術後の治療方針も決められず、いつまでに職場復帰できるか等の見通しは立っていませんでした。

金曜日に入院、土日を挟んで月曜日に手術をしました。入院初日はこれと言って何かすることはなく手続きだけ済ませて就寝。土曜日に主治医と麻酔科医から手術に関する説明を受けました。これまでの診察は一人で受けることが多かったですが、このときばかりは妻にも一緒に聞いてもらいました。

手術は朝9時半くらいに開始。事前の説明では3時間ほどの手術と伝えられていました。ただ実際は7時間半。癒着がひどかったみたいで、それを取り除くのに想定の倍以上の時間がかかったようでした。

目が覚めると妻だけでなく、娘二人の顔もありました。まだ学校にいる時間なのになぜ?と思ったら、手術時間が延びたため、子どもたちの学校もとっくに終わっている時刻だったんですね。それでもう夕方なのかと気付きました。

手術当日は痛みでほとんど眠れなかった

手術室から出たときには、意識があり家族がいることは認識していました。次に起きたときは、誰もいなかったように記憶しています。病室にいたのは看護師さんだけだったような気も…。外も暗かったので夜だったと思います。その時は手術痕の痛みで目が覚めました。

小学生のときに、盲腸の手術をしていたのですが、その時の痛みを思い出しました。ガツンとした痛みというよりも、ジワジワ痛む感じ。手術をした日の夜はその痛みでほとんど眠れませんでしたね。

術後2日目から歩行訓練。5歩の移動でも立ち眩みと吐き気

術後2日目から歩くように指示を受けた記憶があります。個室に入院していたので、最初は部屋の中にあるトイレへの移動からはじめました。たった5歩の移動なのに立ち眩みがしてしまい、ひどい吐き気におそわれました。

その日はちょっと歩くだけでフラフラしてしまって、付き添ってもらっていた看護師さんにも、今日は歩くのやめましょうか、と気遣ってもらい、歩行訓練はそのまま終了。

術後3日目からはゆっくりと、術後5日目からは階段で歩行訓練。

結局、術後2日目が一番きつかったです。

3日目、4日目は結構歩き回っていました。医師や看護師からは、歩けるときは絶対に歩いてくださいと口酸っぱく言われていたので、できるだけ歩くようにしていました。とはいえ3日目くらいは一歩一歩ゆっくり歩くので精一杯。無理はせず1日に3回くらい数分だけ歩くようにしていました。

5日目からは階段の上り下りをしていました。病室から売店までエレベーターを使わずに行って戻ってくるなど、あえて階段を使うよう意識していました。

階段の上り下りは、平坦なところを歩くのとは異なり大変でした。創部に痛みがはしることもあったので、ゆっくり時間をかけて上り下りしていましたね。

妻、子ども、上司…お見舞いに来てくれてありがたかった

病室には妻が毎日見舞いに来てくれました。子どもたちも学校が終わるとバスを乗り継いで、病室に来てくれましたね。片道一時間くらいかかる距離なので、決して近くはないのですが、顔を見せに度々通ってくれたことは嬉しかったです。

会社の上司や先輩もお見舞いに来てくれました。その時にはステージⅡと確定していたので、術後に行う抗がん剤治療を受けること、抗がん剤の副作用によっては休暇を延長する可能性があることを伝えました。    

ただ、その場で決められることでもないので、治療のスケジュールが決まったら人事や産業医と連携していこうという話に。あくまで身体一番で考えて、ゆっくり休んでくれ、と言われました。

 

 

がんを経験された個人の方のお話をもとに構成しており、治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありません。

新型コロナウイルスの影響によりテレビ会議を用いて取材を行ったため、写真は後日追加予定です。

Hatch Healthcare K.K.

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