私が最初に身体の異変を感じたのは2017年の春頃です。
生理の時とほぼ同量の、不正出血が3週間ほど続きました。サラッとした血液でにおいも気にならない程度です。前年から毎月の生理日数が減っていただけに、この不正出血には少し違和感を感じました。しかし年齢的にも50代前半。閉経までのステップかもしれないと考え、ひとまずは様子を見ることにしました。
それ以後不正出血は収まったものの、秋頃までは生理不順が続く日々でした。
2ヶ月間生理が来なかったり、かと思えば普通に生理がきたり。もう一度不正出血の症状が出たら病院に行こうと考えていました。
2度目の不正出血は、それから半年ほど経った10月ごろでした。
症状の期間は前回と同じく3週間です。さすがに自分の身体になにか異常が起きていると感じ、今回は病院に行くことを心に決めました。ちょうど人間ドックを受ける機会があったため、人間ドックの問診時に不正出血について医師に相談。医師はすぐに病院へ行くよう、私に告げました。
診断結果は子宮内膜増殖症。悪性ではないため経過観察
2017年12月、人間ドックの時に紹介を受けた大学病院で検査を受けたところ、年明けに子宮内膜増殖症と診断されたのです。
医師には「異型細胞はなく、悪性ではないだろう」と告げられました。ただし異型細胞が見つかった場合はがん一歩手前。その時には子宮を摘出する可能性もあるとのことで、今後も経過観察を続けていくことになりました。
診断から2ヶ月後、再び血液検査や細胞診を受けたものの、結果は異常なし。一方で相変わらず不正出血は収まらず、常にパッドを付けるような生活が続きました。
異型細胞を確認。子宮摘出の診断に落ち込む
2018年5月、内膜掻爬(そうは)の手術を受けた結果、異型細胞が見つかりました。
医師からは早めに子宮摘出の手術を受けるよう言われましたが、二つ返事に即答することはできず、数カ月先の手術の予約だけお願いしてその日は家に帰りました。
正直言って、子宮摘出は悩みました。部位の問題ではなく、そもそも内臓を取らなければならないこと自体に抵抗がありました。私は自分の身体の一部がなくなることが単純に怖かった。取らずに済むのであれば、はっきり言って取りたくはありませんでした。
6月頃はかなり気持ちも落ち込んでいました。
そのタイミングではまだがん化した細胞は見つかっていませんでしたし、本当に取らなきゃいけないの?という気持ちが強かった。取った方がいいことはもちろん承知していましたが、感情的には子宮を残せるなら残したいと思っていたからです。