異型細胞が見つかってからは月2回のペースで通院しました。病院に行くと毎回血液検査や細胞診を受けていました。
7月、8月は特に異常はありませんでしたが、9月に受けた細胞診でがん化が発覚、10月に子宮体がんの診断を受けました。10月早々、9月に受けた検査の結果を聞きに行くよりも前に、病院から電話が掛かってきたんです。
「がん化が分かったので早く手術の予約を入れましょう」
診察室ではなく、電話でがんの告知を受けたことになります。
告知を受けたときは、この先どうなるんだろうという恐怖感を持ちつつも、こうなったらもう先に進むしかない! といった気持ちでした。子宮の摘出手術に対して、前向きな気持ちでした。
それまでは子宮を取るか取らないかで悩んでいましたが、悩む必要がなくなりましたからね。もちろんがんになったことは残念でしたが、結果的にスッキリしました。
明日がんだと宣告されるかもしれない……そんなドキドキから解放されたことは精神衛生上、とても良かったです。
子宮筋腫を経験した友人に相談。体力が衰えるとの話に凹んだ
実際、がんの診断を受けるまでは、子宮を摘出するかどうか毎日悩んでいました。私は藁にもすがる思いで自分と近い状況の友人に意見を求めたんです。
その友人は子宮筋腫で長年闘病しており、よくよく話を聞いてみると、どうやら彼女の母親も子宮筋腫だったそう。彼女の母親は子宮を摘出したとのことでしたが、話によると体力的な衰えがあったとか。
それを聞いて少し凹みました。私は元々体力があるタイプではないので、もし手術をしたら、ただでさえ乏しい体力がさらになくなってしまうのか……と。
軽い気持ちで友人の話を聞いた結果、自分にとってマイナスな情報を知ってしまったので、人に話を聞くのも考えものだなあと思いましたね。
友人に意見を求めない。病院や専門機関を頼ることに
子宮筋腫の友人との一件もあり、病気について友人に直接相談したり意見を求めることは控えようと思うようになりました。
もともと手術をためらっていたのに、話を聞いたことでより手術をしたくないと思うようになってしまった。治療について私は友人に意見を求めるべきではないなと思いました。
もし情報が必要なときは自分が通院している病院と、国立がん研究センターのがん情報サービスだけで十分です。もし今の病院の先生が話すことを信じられなくなれば、その時は自分でセカンドオピニオンを選択してもいいなと思いました。